Tさんの一日
自宅からはばたき職業センターまで徒歩で通っているTさん。施設利用から10年が経過。
園芸科に所属し、草花や野菜の栽培を担当しています。作業目標の一つがボカシ製造作業の習得で、更なる技術向上に励んでいます。状況に応じた挨拶や基礎的な計算なども目標としており、園芸販売時などを活用し、基礎訓練・社会訓練なども行っています。
Tさんの一日 就労継続支援B型・園芸科
- 通所
- 6時30分に起床し、朝食・身支度を済ませると、7時45分から始まるBSチャンネルのドラマを見ることが一日の始まりだそうです。その後、8時に自宅を出て、徒歩にてはばたき職業センターへ向かいます。大体20分で施設に到着。
- 着替え/清掃/リハビリ体操
- 施設に到着し、タイムカードを押し、作業着に着替えるとすぐに、屋外の清掃を行います。同時に、販売促進用の看板を施設玄関の道路より目立つ所に設置。その後、リハビリ体操を行いました。
- 打ち合わせ
- 朝のリハビリ体操終了後、園芸室で一日の作業の打ち合わせを行います。当日の天候により大きく作業内容が変わることもあり、しっかりと集中して一日の流れを確認する必要があります。
- ボカシの仕込み作業
- 午前中は、圧縮していた米ぬか・もみ殻・EM菌・糖蜜などを混ぜ合わせるとEMボカシの仕込み作業を行いました。圧縮されたかたまりを見逃さないように注意することが大切です。この作業は、重い樽を運んだり、丹念にふるいにかけたり…と、とても体力がいるので、Tさんにとっては大きな活躍の場となります。
- 昼食/休憩
- 午前中の作業も予定通り終了。12時から13時まで、待望のお昼休憩になります。Tさんは、自分でお盆を持ち、空いている席へ座っていました。スープが大好きなTさんは毎日おかわりをもらいます。片付けについても勿論、自分自身で行っていました。その後、園芸室に戻ると、文字をしっかり・きれいに書く練習をしていました。作業の手が空く時期などは、販売活動をイメージしながら、お金の計算学習や国語の学習などに作業時間を割り当てることもあります。
- 追肥作業
- 13時から14時までは、マラコイデス(西洋サクラソウ)への追肥作業です。事前に9cmポットに定植させた苗の様子を一つ一つ確認しながら、肥料切れのポットに対して、必要量の化成肥料を加えていく作業です。茎の太さや葉の色などに注意しながら、ヌケのないようにゆっくり、確実に作業を行なっていました。しっかりと観察せずに肥料を与えすぎたり、逆に足らなかったりすると苗がすぐ弱ってしまいます。
- 花がらつみ作業
- 休憩後には、花がらつみの作業になります。咲き終えて枯れた花がらや葉などを取り除く作業です。この作業をしっかりと行なうことで、次から次に奇麗な花を咲かせるようになります。また病気の予防にもつながり、草花管理ではとても大切な作業になっています。Tさんにとって、一つひとつ手にとりながら、花の様子を観察し確実に判断することが課題の一つとなっています。
- 作業日誌の記入/片付け/着替え
- 14時50分になると、毎日記入している作業日誌に行った作業内容と反省を記入し、作業場を片付け、着替えを行います。作業日誌は毎週金曜日に園芸科職業指導員へ提出します。
- 帰宅
- 15時に朝と同様、タイムカードを押し、帰宅します。天候が悪いときは、ご家族が迎えにくることもありますが、基本的には行きと同様、歩いて帰宅します。家に帰ると、お風呂と夕食を済ませ、明日の作業に向けて早めに就寝するそうです。
- 休日
- 外に出かけることがとても大好きなTさん。気の合う仲間とのソフトボールや水泳、また福祉会主催の行事などに参加することをとても楽しみにしています。